PROJECTS事業一覧
第1期
平成29年度(平成29年4月10日から平成30年3月31日)
第2期
平成30年度(平成30年4月1日から平成31年3月31日)
第3期
平成31年度(平成31年4月1日から令和2年3月31日)
第4期
令和2年度(令和2年4月1日から令和3年3月31日)
1.若者クリエイティブコンテナ(YCCU)の施設運営・管理
若者クリエイティブコンテナは、次世代を担う若者を始め多くの市民参加を生み出し、未来志向のまちづくりを推進する活動拠点として平成29年4月にオープンしました。YCCUに求められている主な3つの機能(①新たなまちづくりに係る「研究・提案」のシンクタンク機能、②これをベースに多主体が連携しながら「施策化・事業化」を企画・調整し、「持続的運営」を支援するプラットフォーム機能、③これを市民や社会に対して「発信」し、「参画」、「交流」を促すプロモーション機能)を推進しつつ、実践的な活動を進めています。
2.中央町回遊道路の空間設計の提案(平成29年6月~9月)
多世代交流スペース周辺の街路環境整備の一環として、飲食店が密集している主要道路とつなぐ回遊道路の設計提案を行いました。飲み屋街にある空き家の一画を撤去し、ポケットパークを含めた回遊道路の提案です。計画中には園芸及び都市計画の専門家等のワークショップを実施しており、2回の地域住民意見交換会を行いました。
ワーキングの様子
提案内容
住民意見交換会(2017年7月6日(木)、第2回(2017年8月2日(水))
3.賑わい創出イベント(平成29年6月25日(日曜日)・8月2日(金曜日))
多世代交流スペースを宇部市民に知ってもらい、更に賑わいを創出するために、しばふ広場を活動したガーデンフェスタを2回実施しました。2回にわたるアンケート調査では、しばふ広場という場所を知らなかった市民が、23.8%から21.2%へと減少しており、今後のイベントへの参加意思は、45.2%から54.8%へと増加していることが明らかになる等、ある程度のイベントの目的が達成したと言えます。また、来年度も継続的な活動へとつなげていきたいと考えています。
4. 宇部のいいトコ写真展(平成29年10月22日~11月25日)
宇部市では、市民が本市の魅力に誇りと、本市に対する愛着心を持ち、市民がまちづくりに積極的に取り組む気運を高める、いわゆる「シビックプライド」の醸成を図る取り組み「宇部のこころプロジェクト」を市制施行100周年に向けて進めています。
YCCUは、宇部市が進めている、「宇部いいトコ100選」に協力・連携し、今年度「まちじゅうアートフェスタ」の期間中(平成29年10月22日~11月25日)にYCCUにて展示を行いました。
5.ソトノバアワード2017-地方賞受賞(平成29年11月)
ソト空間における日本代表のマガジンであるソトノバが主催したソトノバアワードに「宇部まちなかにぎわい拠点マネジメント」という題名で応募し、地方賞を受賞しました。
6.「屋台ラボ」・空き家リノベーションの設計及びデザイン支援(平成29年11月~平成30年2月)
中央町の空き家を利活用し、ハンドメイドショップや工房からなる新しい活動拠点が誕生します(平成30年4月21日(土曜日))。(株)にぎわい宇部に協力し空き家リノベーション事業の設計及びデザイン提案を行いました。また、屋台の制作やリノベーションDIYに協力しました。
7.Uサロンの実施
(第1回5月15日(月)、第2回7月3日(月)、第3回9月27日(水))
宇部(U)サロンは、まちの社交場として、地域の課題や最近の取り組み等について話したり、情報交換をしたり、する持ち寄り形式の交流会です。
8.中央町歩きマップの作成
宇部市民に多世代交流スペースを知ってもらう、また車が中心となっている中央町を歩いても楽しいまちにするための、第一ステップとして、中央町歩きマップを作成しました。このマップは、若者クリエイティブコンテナのHP等でダウンロードできるようになっています。ダウンロードは、こちら
9.中央町地区の通行量及び駐車場の稼働率調査
中心市街地の空洞化問題把握の一環として、中央町エリアの駐車場の現況と時間別の稼働率の調査を行いました。現地調査によると、現在中央町(1丁目・2丁目・3丁目)の駐車場総量は、100敷地・1596台(①コインパーキング総量10敷地・331台、②客用駐車場総量7敷地・115台、③月極駐車場総量83敷地・1150台)となっています。時間別の稼働率を調査するため、平日(2017年10月16日(月))と休日(10月21日(土))の朝8時~夜19時までの、11時間における各敷地の駐車台数の変化を整理しました(図参照)。
まず、全体駐車場の総量からみますと、週末にしてもピーク時間帯の19時の稼働率が44.7%に止まっており、5割を下回っていることが明らかとなりました。即ち、約3,000坪(約12㎡(駐車場の1台面積)×800台=約96,000㎡)がピークの時間帯でもあまり使われていない空間となっています。更にコインパーキングに絞った場合、週末ピーク時の稼働率は56.7%であり、特に17時以前は15%を下回っていることが明らかとなりました(図参照)。
このように地上駐車場の稼働率は、6割を下回る結果となっています。まちなかの再生や公共空間の利用促進のためには、残りの4割の使われていない空間に対する人々のアクティビティが発生する機能が求められています。例えば、地元の市場やマルシェなど時間帯に応じた駐車スペースの別用途への利活用等が考えられるでしょう。また、長期的には土地の活用促進に向けた取り組み等が必要になってくると思います。
10. まちなか再生ミーティングPartIIIの開催(4回)
平成29年度は、中央町地区をにぎわいのあるまちへ再生していくために、みんなで共有する①まちのビジョン(基本構想)と、それに基づく②社会実験のコンテンツを提案することを目的にまちなか再生ミーティングPartIIIを実施しました。提案した内容を基に、平成年度の社会実験につなげていく予定です。
【シンクタンク機能】
1. 中央町回遊道路周辺エリアの空間デザイン・マネジメント手法の提案
-モザイク(Mosaic) システム-
宇部市中央町の低・未利用地を活用した賃貸住宅システムを提案しました。
YCCUでは、これまで中央町の空き家・空き地・駐車場稼働率・建物用途など調査を行ってきました。空き地・空き家、そして地上駐車場は、モザイク状に拡散し、市街地が低密度で衰退を招いています。しかし、芝生広場をはじめとし、低未利用地を活用した暫定利用によるまちなかの賑わいを取り戻すための空間が計画されている状況にあり、低未利用地はポテンシャルと捉えることができるのではないかと考えました。
そこで、本提案では
1)街中居住による活性化を図るため、空き地に新規賃貸住宅機能を、
2)生活にバリエーションを与え、地域交流を促すため、空き家に多様な生活機能を、
3)稼働率の低い駐車場を様々なアクティビティがうまれるオープンスペース機能を、
充填させ、中央町エリア(中心市街地)の賑わい再生を計画しています。また、住民が施設の運営・管理を担うことで、経済活動を促進し、付加価値を生み出すような事業スキームも提案しました。
こういった提案は、第7回大東建託のコンペで学生特別賞と連(モクチン企画)さんの審査員特別賞を頂きました。
2. 平和通り社会実験ストリートシーツ
-出張芝生-
H29年度(第1期)の中央町の駐車場調査から駐車場の4割が活用されてないことが明らかになりました。そこで利用されていない空間を人が心地よく暮らすための"場所"へ転換し、新たな芝生広場の設置の検討として社会実験を行いました。特に今回は、宇部新川駅からつながる「平和通り」の歩行者天国(平成30年10月14日WAKUWAKUフェスタ)に合わせて、路上駐車スペースを活用して実験を行いました。
人がどのようにその空間で過ごすかを調べ、人が溜まりたくなる空間づくりのヒントを得ることが目的です。今回は①道路空間の活用②滞留性③活用プログラム④休憩施設の快適性⑤活用に適した設置物のデザイン・安全性⑥子供向け遊具のデザイン・素材・安全性の6項目の検証を行いました。
3. 宇部中央町エリアの模型作り
-UBE map-
UBE mapは、芝生広場のイベントに合わせてYCCUでも何かブースを出せないかというところから企画されました。宇部のまちづくりを考えていく中で宇部の模型をなしに考えていいのか、私たちの知らない宇部の魅力を子供たち、主婦、高齢者、この町で働く方など老若男女あらゆる目線で一緒になってまちの魅力を発見していけないかということでUBE mapを制作することが決まりました。
内容
1.子供たちと一緒に宇部中心市街地の周辺模型を作って、一緒にモノづくりをしながら、
私たちの住む宇部のまちを知ろう。
2.完成した宇部模型に自分が知ってること考えてること感じてることを地図に加えてい
ってもらい、このまちの住民と一緒になって宇部を再発見するUBEマップを作る。
材料:スタイロフォーム、ジェッソ、スチノリ
4. しばふ広場上の「うべんち」ファニチャーのデザイン
前年度の回遊道路の学生提案の中で提案された「うべんち」を実際に計画・施工することとなり、実施設計に向けたデザイン検討、予算調整を行いました。宇部市中央町地区にあるしばふ広場の新たなシンボルとなり、滞留空間となるストリートファニチャーを計画しています。現在実施設計に向けて、宇部市の行政や地元の鉄骨や木材を扱う専門家たちにヒアリングし、具体的な資材の検討や予算の見積もり等を協議しています。
【プロモーション機能】
5. しばふ広場集客イベントの実施
多世代交流スペースを宇部市民に知ってもらい、更に賑わいを創出するために、しばふ広場を活用した集客イベントを3 回(第1 回:6 月9 日(土)/第2 回:7 月15 日(日)/第3 回:8 月18 日(土))実施しました。また、他の集客イベント(5 月27 日(日)/7 月22 日(日))にも協力を行い、子ども向けのイベント(模型作りなど)を実施しました。
<第 1 回:6 月9 日(土曜日)>
まちなかイベント実行員会主催、若者クリエイティブコンテナ・ガイアエグザクション・360°ImageWorksによる共催のもと、ラグジュアリービアガーデン2018が開催されました。YCCUでは、設営の準備から片付けなど運営の補助を行いました。さらに、あらかじめ実施していた宇部の模型作りの成果であるUBE MAPを展示し、市民の方々と意見交換を行い、今後の多世代交流スペース芝生広場のあり方について検討しました。また、コンテナを「キッズスペース」として開放し、大人が安心してビアガーデンを楽しめるような環境づくりを行いました。
<第 2 回:8 月18 日(土曜日)>
大好評であった前回(6 月9日)に引き続き、ラグジュアリービアガーデン2018が開催されました。YCCUも前回同様運営の補助を行いました。さらに、イベントをより盛り上げるため出店し、おつまみの提供も行いました。また、昭和女子屋台ラボといった、地域住民による創作物の出店や銀天街にあるダンススタジオによるダンスショーなど、住民がプレイヤーとしてイベントに参加する機会を設け、地域が一緒になって交流できる場を創っています。
6. 山口大学オープンキャンパスでの展示
8月3日に山口大学工学部常盤キャンパスにて、オープンキャンパスが行われました。常盤キャンパスには約1,000人の方が来場し、感性デザイン工学科を含め、7学科の概要説明や、入試相談等、様々な企画が行われた。その中で、YCCUは、『地域と連携した学生主導のまちづくり』について展示を行いました。
7. 中央街区公園上のパブリックビューイングの実施
宇部市銀天街の中央街区公園(わいわいぱぁ~く)にて、レノファ山口パブリックビューイングを開催しています。YCCUは、地元のまちづくり団体である「宇部未来会議」と「㈱にぎわい宇部」と協力しながら、設営など、運営を行っています。レノファ山口のアウェー戦を観戦しようと、多くのサポーターや地域の方々にお越しいただき、大盛り上がりを見せています。サッカーによる熱気で、市街地に賑わいが取り戻されたようなイベントとなっています。
【プラットフォーム機能】
8. Uサロンの実施
<第 1 回>
2018年6月1日に、第1回Uサロンを開催した。今回は2部構成のプログラムとして、第1部では、YCCUメンバー(松尾・松葉)から2017年度のYCCU活動報告を行いました。第2部では、ゲスト講師として地域計画連合山口事務所長である田嶋麻美さんをお招きし、「住みよいまち・住み続けたいまち」についてお話を伺いました。まちづくり活動がどのように行われていくのか、山口市での活動を用いて説明して頂きました。
<第 2 回>
第2回Uサロン
第2回Uサロンは、2018年7月31日に開催されました。今回は、山口大学の建築学生とその指導担当教員である岡松教授をゲストに迎え、宇部の敷地を対象として取り組まれている設計課題を題材として、中央町エリアについての情報を共有し、まちなかについて議論するきっかけづくりを目的として行いました。課題は「『地域コミュニティ施設』ー宇部市における市民活動の拠点をつくるー」というテーマによって感性デザイン工学科4年生6名が3チームに分かれて取り組みました。対象敷地はシンボルロードから芝生広場にかけて2か所と土地区画整理事業第1地区に1か所の計3か所とし、中央町がもつ可能性を引き出すことが期待されました。およそ2か月間、各チームは構想を進め、200分の1の模型とプレゼン資料等を制作し、講評会に臨みました。YCCUは、事前準備として、フライヤーの作成とSNSでの周知をはじめ、当日の会場設営と記録を担当しました。
当日は、約50名の地元住民と行政の方々が集まり、以前YCCUで制作した中央町エリアの敷地模型と各プランの模型を囲むなか、活発な議論が行われました。3つのプランにおいて、「見せる」、「育む」といった共通のキーワードがあがり、今後のまちなかで展開するうえでの手がかりを得ることができました。
<第 3 回>
第3回Uサロン
第3回Uサロンは、2019年3月27日に開催されました。会場は、まだ芝生広場で行うには寒いということで2018年夏に設立されました宇部市の起業・創業の窓口「UBE START UP」のラウンジにて行いました。
今回は宮崎県日南市油津商店街にて、中心人物として活躍されています田鹿 倫基(たじか ともき)さんにご登壇いただきました。日南市のマーケティング専門官として地域マーケティング事業を行ってきた田鹿さんより、経済・マーケティングの観点から商店街の再生についてお話を伺いました。普段、建築や都市計画の面から宇部の商店街を考えている私たちに足りない、経済・マーケティングのお話を聞くことができ、とても勉強になりました。
9. 日常劇場
<出張芝生Part2>
2018年11月18日に銀天街、多世代交流スペースで開催されたスペインフィエスタにて、しばふ広場に隣接している空き地を活用した「出張芝生」を設置。宇部市のイベント「WAKUWAKUフェスタ」(2018年10月14日(日))に併せて行った社会実験「ストリートシーツ」と同様に、人工芝の上にクッションやハンモック、また卓球台や黒板などの様々な遊具を用意しました。
<UBEビエンナーレ「日常劇場 All the world’s a stage」>
2018年11月18日に開催されたUBEビエンナーレAIRプログラム・プロジェクト型(中心市街地)葛谷春光堂「日常劇場 All the world’s a stage」に使われる小道具及び役者として参加協力しました。この作品は「街の人と協力して作る参加型ロールプレイ市街劇」をコンセプトに、宇部市中央町銀天街を舞台にして、実際にこの街で暮らす方々が語ってくださったエピソードや記憶を再現するシナリオとなっています。撮影された動画は、劇の舞台となった中央町の各地に設置されたQRコードを読み込むことで再生でき、誰でも閲覧可能となっています。
10. 官民ボーダレス・まちづくりミーティング(都市再生推進法人等の会議)の開催
国土交通省・全国エリアマネジメントネットワーク主催「変えよう!マインド 集まれ!まちの担い手?官民ボーダーレス まちづくりミーティング」。全国4つのサテライト会場の一つとして宇部市の若者クリエイティブコンテナ(YCCU)が選ばれ、東京会場を中心とし、宇部のほか、札幌と福井をサテライト会場で4時間に及ぶ生中継エリマネ会議が行われました。この会議では、「民」(民間企業)×「官」(行政)×「学」(大学)といった異なる立場で活躍する人たちの声を聴き、まちづくり(エリアマネジメント)について、みんなで考えるきっかけをつくり、そのヒントを得ることが目的でした。
登場ゲストの活動紹介、各地域の事例を題材として、熱い議論が行われ、「都市経営」といった少し難しい話まで踏み込むなか、最大のキーワードは「変わり者」でした。何事も「まずやってみよう」という気持ちが大切で、誰もが失敗を恐れて立ち止まるなかを突き進む「変わり者」が火種をつくれば、その熱意は周りに伝染して、ありふれた日常も何となくいい日に感じるのではないでしょうか。皆さん!ご一緒にまちづくりやって行きましょう!
【シンクタンク機能】
1.宇部中央町ビジョンづくり(グランドデザインの作成)
学生による中央町のまちづくりの指針の提案を行いました。宇部市の中心市街地活性化基本計画やにぎわいエコまち計画やこれまでのYCCUの活動や研究に基づき、グランドデザインを作成しました。今後は作成した提案に基に市民の方々の意見を取り入れ、中央町のまちづくりの指針となるようにグランドデザインをより良い物へ更新します。
2.平和通り社会実験ストリートシーツ
- 出張芝生 -
2018年10月14日に開催されたWAKUWAKUフェスタに引き続き、利用されていない空間を心地良く使うための芝生の設置の検討として平和通りを歩行者天国として、2019年4月28日(第2回)、10月6日(第3回)に社会実験を行いました。前回の調査から、レイアウトの変更や芝生やファニチャーの増加、新たに砂場の設置を行いました。
また、第2回第3回ともに宇部市で活動されているあけぼの学習会さんとコラボし、「みんなの理想の銀天街」をテーマに子供たちと模型作りを行いました。
レイアウト
新設された砂場
4月28日の様子
10月6日の様子
空間を心地良く使うための芝生の設置の検討として平和通りを歩行者天国として、2019年4月28日(第2回)、10月6日(第3回)に社会実験を行いました。前回の調査から、レイアウトの変更や芝生やファニチャーの増加、新たに砂場の設置を行いました。 また、第2回第3回ともに宇部市で活動されているあけぼの学習会さんとコラボし、「みんなの理想の銀天街」をテーマに子供たちと模型作りを行いました。
3.銀天街通行量調査 (2016年と2019年の比較分析の実施)
中心市街地の空洞化問題把握の一環として、2019年11月に下図で示したA・B・C・D・Eのエリア別に中央町銀天街の歩行者・自転車・自動車別の通行量調査と、Bエリアにおける2016年と2019年の通行量の増減を調査しました。時間別の歩行者・自転車・自動車別通行量を調査するため、平日(2019年11月26日(火))と休日(11月23日(土))の朝9時~夜21時までの、12時間における各エリアの通行量の変化を整理しました(図参照)。
まず、休日に比べて平日の歩行者総通行量が17%少ないことが明らかとなりました。
また、他のエリアに比べDのエリアの通行量が多いことは、隣接している住宅マンション等も関係していると判断できる一方、地域コミュニティの拠点としての役割が残っていると考えられるでしょう。しかし、「平日のEエリア」と「休日のBエリア」のように、自動車通行量が歩行者通行量を上回るエリアが存在し、本来の人中心の商店街が自動車の通過のためのエリアも見受けられました。
Bエリアにおける2016年(9月14日(水))と2019年(11月26日(火))の歩行者・自転車・自動車別通行量を比較した結果、歩行者総通行量が40%増加、自転車総通行量が6.2%減少、自動車総通行量が60. 8%減少したことが明らかとなりました。歩行者通行量が増加したのは2016年にできたyccu・ポレポレカフェ・英語教室の影響と考えられるでしょう。
4.しばふ広場上のストリートファニチャー(うべんち)の設計提案
昨年度から取り組んできたストリートファニチャー「うべんち」の設計と共に、1/10の模型を用いて、実際の制作に関する検討を地元の民間企業(株式会社エム・エッチ工業・石原ヒーター製造株式会社)と協議を行いました。
「うべんち」とは、2017年度の回遊道路(ポケットパーク)の学生提案の中で提案されたストリートファニチャーです。宇部市中央町地区にあるしばふ広場の新たなシンボルとなり、滞留空間となるストリートファニチャーを計画しています。
5.コンフリ宇部のリノベーション事業
宇部市中央町の空き家にアーティストの拠点となり、地域住民との交流の場となるような空間であるコンフリart space / bar conflictable cubeを、壁画アーティストの葛谷さんを筆頭に、大学、地元の民間企業と連携しながら、昨年度からの計画や検討を経て、空き家の改修工事、リノベーションを行いました。実際に昨年の12月7日にはアーティストとの交流イベントとして地域住民を交えたプリントワークショップを行いました。内部空間はフレームデザインをコンセプトに木製パレット、電線ドラムなどで構成された空間となっています。食品衛生や消防の許可を得て、今年度の2月28日に無事オープンを迎えました。
【プロモーション機能】
6.しばふ広場のイルミネーション設置
<1>5月25日(土)<もっとHOT!!ビアガーデン>
2019年度初のガーデンフェスタでは市内の飲食店の辛い食べ物を集めました。DJによる音楽と食べ物、ビールを市民の方々に堪能していただきました。さらに今回はポケットパークまで規模を拡大や、ビルの外壁にプロジェクターで映像を投影等、新たな試みを取り入れ、多くの方にご来場いただきました。
<2>6月29日(土)<もっとHOT? カレービアガーデン>
今年度2度目のガーデンフェスタでしたが、雨天のため、ワイワイパークでの開催を行いました。今回は市内の飲食店の4店舗9種類のカレーによるグランプリを行いました。
<3>7月27日(土)<花ビアガーデン>
今回はしばふ広場ではなく、中央街区公園にて行いました。同時にレノファ山口のパブリックビューイングも行われました。ベンチに座り永ながら、花火も堪能でき、いつもとは一味違うビアガーデンと年に1度の特別なガーデンフェスタとなりました。
<4>8月10日(土)<ビアガーデンde盆ダンス>
今回のビアガーデンはお盆の時期のため、ビアガーデンに盆踊りとダンスの融合した“盆ダンス”を行いました。小さなお子様からご年配の方まで皆さんで盆ダンスを楽しまれていました。
<5> 9月28日(土)<JAZZビアガーデンI>
多世代交流スペース・しばふ広場にて、JAZZビアガーデンを開催した。アーティストの方々による生演奏と、おいしい料理の出店により、多くの市民が楽しんでいただけるイベントとなりました。また、これと併せて、空き家を活用して、来年オープン予定のコンフリを出店して頂きました。
<6> 2020年2月15日(土)<JAZZビアガーデンII>
2019年9月のJAZZビアーガーデンIの評判がよかったことで、バレンタインの翌日にしばふ広場で、JAZZの生演奏を聴き、焚き火で暖まりながら、ホットワインと温かい料理を提供するイベントを開催しました。寒空の中、たくさんの方にご来場いただき、焚き火とあたたかい料理で暖まりながら、様々な人に楽しんでいただきました。
7.空地活用イベントの実施<スペインフェスタの協力_9月29日(日)>
多世代交流スペース・しばふ広場&宇部中央銀天街で山口宇部スペインフェスタが開催されました。宇部中央銀天街にはスペイン料理のお店が多数立ち並び、多世代交流スペース・しばふ広場では県内のキッチンカーが多数出店するほか、山口県立大学フラメンコ部によるステージや早飲みを競うスペインのデキャンタ「ポロンチャレンジ」で大いに賑わいました。YCCUは、銀天ステージエリアに人工芝を敷いて、出張しばふ広場を提供し、子供たちの遊び場としてにぎわいを見せ、子連れでも楽しめるイベントになりました。
8.イルミネーション
中央町2丁目のわいわいパークにてサンタクロスロード2019のイルミネーション設営に参加しました。わいわいパークのイルミネーションは、毎年恒例となっており、YCCUのメンバーも未来会議の方々と協力し、設営を完成させました。
わいわいパークのライトアップと併せて、YCCUでもしばふ広場、コンテナ、コンフリ周辺のイルミネーション設営を行いました。わいわいパークと一体的に、中央町が夜中でも明るく安全になるようライトアップしました。
9.宇部市多世代ふれあいセンターイベントの協力
琴芝駅の正面に位置する多世代ふれあいセンターでは、今年度の11/9、12/22、2/2の計3回、子どもから高齢者までが楽しめる「みんな集まれ多世代フェス」が開催されました。このイベントは宇部市と高校生や大学生等の若者が協働して企画・運営することにより実施され、香川高校の高校生等とともに、YCCUの学生もスタッフとして運営に参加しました。
<eスポーツ交流会:11月9日(土)>
近年市場規模が拡大しており、世界中で注目されている「eスポーツ」が体験できる場として、任天堂SwitchやPlay Station 4のソフトなど5種類の有名なゲームを楽しむことが出来ました。
またパラリンピックの公式種目にもなっており、老若男女問わず多世代で楽しめるスポーツ「ボッチャ」も体験することができました。
<謎解き脱出ゲームin宇部:12月22日(日)>
多世代ふれあいセンターの1~4Fまでの各部屋に“宇部市” にまつわる多くの問題が隠されており、各フロア、各部屋、通路などに隠されたヒントを探して問題を解きます。全問正解することで豪華景品が当たる抽選に参加できます。様々な難易度の問題があり、難しい問題には親子で力を合わせて答えを導き出していました。
また謎解き脱出ゲームに併せ、市内在学中の高校生による「若者の目で見た宇部のいいトコ発見」をテーマに制作した「宇部市PR動画」が開催されました。コンテスト形式の発表で、高校生たちの宇部への思いが「動画」で楽しく表現されており、会場は非常に熱い盛り上がりをみせました。
<チョコレートフェス:2月2日(日)>
バレンタインデー直前チョコレートにちなんだイベントとして、多世代ふれあいセンター1Fにてマルシェ出店、総合福祉会館3Fにて料理教室、屋外にて市内飲食店出店を開催いたしました。
今回は女性向けのイベントとして多くの女性参加者で賑わいました。
親子で楽しめるアクセサリーやフェイクスイーツのワークショプ、チョコレートを食材としたケーキ作りを親子連れで楽しめるイベントとなりました。
10.視察対応
<国士舘大学>
12月13日、コンテナとしばふ広場、宇部スタートアップ等を長崎県対馬振興局管理部総務課の方々が視察されました。
<長崎県対馬振興局管理部総務課>
12月13日、コンテナとしばふ広場、宇部スタートアップ等を長崎県対馬振興局管理部総務課の方々が視察されました。
<国交省中国地方整備局による官民連携・低未利用地に関するワークショップ・視察>
1月14日、全国の中でも先進的な官民連携による低未利用地の活用に関する事例として、にぎわい宇部(銀天街)にて国土交通省中国地方整備局主催のワークショップが開催されました。このワークショップはは中国地方整備局管内の地方公共団体職員の方々を対象としており、約20名の中国地方の行政職員の方が参加されました。中心市街地に発生する低未利用地の活用の事例説明と研修も兼ねたワークショップとしてグループディスカッションが行われ、まちづくりの専門家・ファシリテーターとして来られた東京大学 助教の泉山塁威さんから空地活用の全国的潮流と先進的事例の紹介、そして宋先生や宇部市の職員、ポレポレカフェオーナーの富岡さんから中央町の公民学が連携したまちづくりについて説明されました。
<韓国・漢陽(ハンヤン)大学>
2月5日(水)には、韓国・漢陽(ハンヤン)大学の国際学大学院日本学科田英洙教授と共に、大学院の講師及び博士課程の学生約5名の方がYCCUの視察に来られました。
<北九州市立大学>
2月17日(月)、北九州市立大学の地域創生学群に所属する小林先生とゼミの学生が視察に来られました。大学では地域の再生と創造を目指したマネジメントを学んでいるということで、コンテナの設立経緯や運営について聞かれていました。北九州市立大学内にある大きな中庭をしばふ広場のように活用していきたいとのことです。
<東京二子玉川エリアマネジメント団体(一般社団法人二子玉川エリアマネジメンツ)>
2月25日(火)には、東京世田谷区二子玉川エリアマネジメント団体の方々が、YCCUの視察に来られました。
<東京価値総合研究所>
3月9日(月)には、東京価値総合研究所の方がYCCUの視察に来られました。
<国土交通政策研究所>
3月17日(火)には、国土交通政策研究所の方がYCCUの視察に来られました。
【プラットフォーム機能】
11.Uサロンの実施
<第1回>
7月2日(火)に令和の第一回目となるUサロンが開催されました。
今回は、学生作品の発表会!YCCUメンバーが、宇部市を対象とした建築作品をプレゼンしました。
今回は、若者クリエイティブコンテナの前にある、しばふ広場にて行いました。
発表会の後は懇親会!軽食やお酒を片手に交流を行いました。
彫刻を愛する市民の方(田村賢二郎氏)に特別講演をしていただきました。
宇部市を対象とした建築作品を市民の方々に発表し、意見交換を行うことで、お互いの理解を深めることができました。
<第2回>
7月26日(金)に第2回Uサロンが開催されました。
今回は前半後半の二部構成となっており、前半は19:00~21:00に山口大学生の学生作品の講評会でした。テーマは、「地域コミュニティ施設-宇部市に市民活動の拠点をつくる-」です。学生13名の4グループと講師4名が。約3か月掛け、創り上げた建築・都市空間・まちづくりの提案でした。
そして後半は21:00~より、葛谷春光堂の葛谷さんによる講演会が開催されます!葛谷さんは昨年11月に開催されたUBEビエンナーレにて、中央町をテーマにした「日常劇場 All the world’s a stage」に取り組まれました。その葛谷さんがまた宇部に帰ってきて下さり、これまでに自身が取り組まれてきた活動の紹介とともに、「コミュニティ×アート」というテーマについてご講演して頂きました。
<第3回>
第3回Uサロンは、2020年2月20日に常盤町1丁目常盤スマイルマーケット(旧山口井筒屋宇部店)にて開催されました。
今回は岐阜県多治見町にて、まちづくり会社に所属し、活躍されています岡部 青洋(おかべ あおひろ)さんにご登壇いただきました。約35名の宇部市民や行政、まちづくり会社の方々のご参加の中、2時間多治見市やまちづくり活動のお話を伺いました。
市営駐車場や駅前渓用広場の指定管理による運営、通常のレンタサイクルとは異なるマウンテンバイク等の機能・デザインの優れた自転車による運営、カフェ温土の運営など、学べることが盛り沢山でした。
【シンクタンク機能】
1.「UBE GRAND DESIGN」の作成
「UBE GRAND DESIGN」は、YCCUメンバーが提案する宇部の在るべき未来像を描いたもので、2019年の4月から動き出し、約1年半かけて検討を行い、1冊の冊子(約80ページ)として製作を行いました。この提案では「Open City Ube」を掲げ、その将来像の実現に向けた4つのコア「Mobility Core」「Business Core」「Amenity Core」「Coummunity Core」を定めました。さらにそれに該当する「14の戦略」を実践していくことで、地区の課題解決にも繋がり、掲げる将来像が日常になる未来を目指しています。
2.オープンストリート宇部(Openstreet UBE):コロナ道路占用特例実施の協力
新型コロナウイルスにより多大な影響を受けた地域の飲食店を助けるために、店舗の前の歩道空間を利用してテラスを設置し、コロナ禍での飲食店経営をサポートするプロジェクトを行いました。2020年8月5日から11月30日まで実験的に行い、11月30日以降は実施期間を延長し、テラスの常設化を検討しています。YCCUは、株式会社にぎわい宇部に協力し、警察協議に必要な図面作成等を行いました。また、「風と触れ合うダイニング!」というコンセプトをもとに、テラス運用ルールつくり、告知(HP作成)を行いました。
参照: http://openstreet-ube.com/
実施様子:
3.Ube Parklet社会実験の提案
常盤町一丁目スマイルマーケット(トキスマ)に面する副道の路上駐車場の一部を市民のための休憩スペースに変え、キッチンカー等と連携した溜まり場を形成する社会実験の検討を行いました。コロナの影響により、実現には至ってないが、常盤通りの公園的歩行空間への整備と関連した社会実験として来年度(2021年度)の実現に向けて検討を進めています。
4.まちなかの「健康づくりの場」の提案
中心市街地に健康・医療まちづくりの場を提供することを目的とし、山口県宇部市新川地区を対象に、新たな福祉・交流拠点の計画(案)を行いました。
5.中心市街地の駐車場及び空きビルの現況調査
中心宇部市中心市街地(宇部新川駅・琴芝駅周辺)の駐車場と重点整備地区及び近隣における空きビルの調査を行いました。学生スタッフの7人により、令和3年2月13日(土)、17日(水)、19日(金)の3日間で、平成31年の調査データを元に駐車場の位置・駐車可能台数、空きビル位置の確認と更新を行いました。
6.常盤通りの「公園的歩行空間」の提案
宇部市の人口減少などに伴う車の通行量の減少や、車道に対する安全性の確保のために、常盤通りの副道を可変的な利活用が行える空間に転換できないかを検討するための計画(案)を作成しています。国土交通省の「ストリートデザインガイドライン」にも提示されているように道路の「人のための空間」への展開が求められている中で、アクティビティを誘発する空間、道路における通行と滞在の離隔、人が居心地良いと感じれる広さ、車道からアクティビティの見える化などを確保していくための提案を行っています。
【プロモーション機能】
7.TAKE OUT PARK(ING)の開催 : 6月7日(日)
まちなかイベント実行委員会の主催で行った「TAKE OUT PARK(ING)」では、近隣飲食店の支援とまちなかの活性化のためのコロナ対策として、約100台を止められる中央町パーキング(ホテル河町跡地)を利用したテイクアウトイベントを実施しました。YCCUのメンバーも参画し、事前準備からイベント運営まで協力を行いました。出店には、中央町パーキングに隣接しているお肉バルUNIさん・虎の子さん・ポレポレさん・Reste Paletteさん・GyaAteeさんに協力して頂きました。
基本的にテイクアウトを目的としていましたが、せっかくまちなかまでに来られる方々の軽く食事できるスペースを設けるとのことで、ポケットパークと芝生広場に2mのソーシャルディスタンスを確保したテーブルを用意しました。
イベントが始まる11時になると、一気に来客の方々が増えて、蜜を避けることが大変でしたが、皆さんの協力で安全に実施することができました。また、日曜日の飲み屋街では中々見られない車が並んでいる様子も見られました。
イベント・活動の様子:
8.しばふ広場の活用<第2回ガイア祭の協力>: 8月16日(日)
8月15日(土)に第2回ガイア祭が多世代交流スペースのしばふ広場で開催しました。しばふ広場の利活用活動の一環として、YCCUは協力を行いました。炭焼きや揚げ物料理をあてにお酒を飲んだり、子供たちはプールやヨーヨー釣り、アニメ鑑賞ブースなどで楽しむ姿が見受けられました。コロナにより外出しずらい状況下でありますが、密を回避しつつ、たくさんの方に足を運んで頂き、活気のあるイベントとなりました。
イベント・活動の様子:
9.多世代交流スペースの駐車場等の看板デザイン
近年、道路沿いに違法駐車が増えており、YCCUやカフェ等の運営にも影響を及ぼしていることに対し、違法駐車禁止の看板を設置することになりました。単なる禁じるものを示す看板ではなく、全体の案内も含めて、デザインされた看板を計画し設置を行いました。
設置の様子:
10.イングリッシュガーデンの照明設置の協力
今年にYCCUコンテナーの反対側にイングリッシュガーデンが整備されましたが、夜間照明が設置されてなかったため、まちの安全・防犯・治安のために夜間照明の設置を行いました。ソーラーパネルのLEDを活用するなど、電気代の掛からないように工夫をしています。
イングリッシュガーデン及び夜間照明設置後の様子:
11.学生モクタンカンワークショップ-しばふ広場ファニチャーづくり:10月24日(土)
コロナの様子を見ながら、小さなイベント・WSとして、学生主導によるモクタンカンワークショップをしばふ広場にて行いました。具体的にはモクタンカンを利用してしばふ広場に置く新しいファニチャーの制作を行いました。モクタンカンという材料を組み立て、ファニチャー(タープとベンチ)を作った。タープの布と椅子の座面の布を縫い合わせるところも大学生メンバー同士で行っています。マスクを着用など、コロナ対策もしっかり守りながら、子供や市民と共に製作WSを行いました。本WSは、しばふ広場で行われたキッチンカーイベントも合わせて実施し、地域の方もたくさん訪れて頂きました。
ワークショップの様子:
市民に使われている様子:
【プラットフォーム機能】
12.「Uサロン」の開催
2020年度では、地域交流会であるUサロンを3回実施しました。第1回(2020年5月29日(金))では、「リノベーションとまちと人」という題名で、下関の実践の場で活躍している木村大吾氏を招き、講演を行いました。
第1回Uサロン<5月29日(金)>
コロナ対策として、ZOOMによるオンラインUサロンを行いました。
第2回(2020年8月7日(金))では、YCCUで提案した「Ube Grand Design」の発表会を行いました。
第2回Uサロン<8月7日(金)>
今回はうべスタートアップを会場として発表を行いましたが、3密を避けるために、Zoomを活用したオンラインでの視聴を可能にすると共に、第2会場として隣のコンフリにも席を設けつつ、遠隔による参加もできるようにしました。
発表後には、参加者の方からも交通や、駐車場、ストリートなど様々なテーマに関するご意見を頂き、活発な議論を行うことができました。頂いた意見を参考にグランドデザインのブラッシュアップを行いながら、製本化を行いました。
第3回Uサロン<2021年3月29日(月)>
第3回では、「空き」を活かした実践活動を行っている株式会社バルーンの鈴木亮平氏を招き、講演を行いました。コロナウイルス感染拡大防止を考慮して、しばふ広場ではなく、オンライン(zoom講義)にて行われました。
『空き』を活かして風景を生み出す」をテーマに、千葉県柏市で行っているカシニワ制度(低未利用地利用)や、「たなカー&ぷらっと」(移動サービス)、シェアキッチン・シェアオフィスなどの活動についてお話を伺いました。今後の宇部市の低未利用地活用や、場所・体験をシェアすることなどについて共に考える機会となり、有益な時間でした。
13.国土交通省中国整備局の公共空間や低未利用土地の活用に向けたワークショップの実施
2020年度国土交通省中国整備局の「公共空間や低未利用地の活用にむけたワークショップ」の第1回現地開催(1月12日(火))を多世代交流スペースにて行われました。会場は、今年度7月に移転・オープンした「宇部スタートアップ」でした。昨年度と同じくYCCU代表の宋先生と日本大学・ソトノバ代表理事の泉山先生を招き、3自治体と約10か所の聴講自治体により開催しました。
今回は、COVID-19の中で、事務局のみ宇部に集まり、全ての参加者はZOOMオンラインにより繋ぎワークショップを実施しました。現地調査に関しても動画を取り、編集して後にお送りするような形を用いています。コロナの中でできることを考えながらワークショップの形式も変化してきています。宇部の紹介では、今年度の活動として、(株)にぎわい宇部・石井氏から「Open Street Ube」活動についてのご紹介と、水曜0次会を主導的に行っているまちづくり団体未来会議・藤重氏からのご紹介がありました。
ワークショップと「Openstreet Ube」参加店舗の店主のインタビュー様子: