中央町通行量の変化(2016年 VS 2019年)

昨年度(2019年度)には、中央町内の通行量調査を行いました。また、多世代交流スペースがオープンする前に調査した通行量データ(2016年)との比較分析を行いました。

まず、2019年11月には、下記の図で示したA・B・C・D・Eのエリア別に中央銀天街通行量調査を行いました。得られた12時間の通行量の結果を図-1(平日)と図-2(休日)に示しています。この結果から、休日に比べて平日の歩行者通行量が少ないことが分かります。また、他のエリアに比べDのエリアの通行量が多いことは、隣接している住宅マンション等も関係していると判断できます。しかし、図-1,2の「平日のEエリア」と「休日のBエリア」のように、自動車通行量が歩行者通行量を上回るエリアが存在することも見受けられます。

 

B地点における2016年(9月14日(水))と2019年(11月26日(火))の歩行者・自転車・自動車別通行量を比較した結果、歩行者総通行量が40%増加、自転車総通行量が6.2%減少、自動車総通行量が60. 8%減少したことが明らかとなった。時間別歩行者通行量と世代別歩行者通行量のグラフから、平日の9~14時の歩行者通行量が増加していることと、20~60歳(大人)の歩行者通行量が増加していることがわかります。このことから、主婦層や大学生が2016年にできたポレポレカフェやYCCUを利用している人は増えたため、通行量が増加したのではないかと推測できます。また、空き家マップを提示していますが、銀天街の南側道路で、空き家の解体とそれに伴うコインパーキングの増加が著しく、B地点の自動車通行量の減少にも影響をしていると考えられます。

 

C地点における2016年(9月14日(水))と2019年(11月26日(火))の歩行者・自転車・自動車別通行量を比較した結果、歩行者総通行量が8.8%増加、自転車総通行量が17.2%減少、自動車総通行量が26.7%減少したことが明らかとなりました。歩行者通行量が増加したのはB地点影響であると考えられる。一方、時間別歩行者通行量と世代別歩行者通行量割合のグラフから、10時、13時、16時に増加していることと、高齢者の割合が多いことから、開店・閉店時刻の商店街の店舗間移動による通行量とも考えられます。

2016年から3年の間、小さな変化ですが、まちなかに様々な整備や機能の変化が行われてきました(上記の図参照)。それにより、少しずつではございますが、徐々に歩く人が増えていることは、良い傾向といえるでしょう。これからももっと歩きたくなるまちを目指して、YCCUも頑張ってまいりたいと思います!