PROJECTS事業一覧

第1期
平成29年度(平成29年4月10日から平成30年3月31日)

第2期
平成30年度(平成30年4月1日から平成31年3月31日)

1.若者クリエイティブコンテナ(YCCU)の施設運営・管理

若者クリエイティブコンテナは、次世代を担う若者を始め多くの市民参加を生み出し、未来志向のまちづくりを推進する活動拠点として平成29年4月にオープンしました。YCCUに求められている主な3つの機能(①新たなまちづくりに係る「研究・提案」のシンクタンク機能、②これをベースに多主体が連携しながら「施策化・事業化」を企画・調整し、「持続的運営」を支援するプラットフォーム機能、③これを市民や社会に対して「発信」し、「参画」、「交流」を促すプロモーション機能)を推進しつつ、実践的な活動を進めています。

2.中央町回遊道路の空間設計の提案(平成29年6月~9月)

多世代交流スペース周辺の街路環境整備の一環として、飲食店が密集している主要道路とつなぐ回遊道路の設計提案を行いました。飲み屋街にある空き家の一画を撤去し、ポケットパークを含めた回遊道路の提案です。計画中には園芸及び都市計画の専門家等のワークショップを実施しており、2回の地域住民意見交換会を行いました。

ワーキングの様子

提案内容

住民意見交換会(2017年7月6日(木)、第2回(2017年8月2日(水))

3.賑わい創出イベント(平成29年6月25日(日曜日)・8月2日(金曜日))

多世代交流スペースを宇部市民に知ってもらい、更に賑わいを創出するために、しばふ広場を活動したガーデンフェスタを2回実施しました。2回にわたるアンケート調査では、しばふ広場という場所を知らなかった市民が、23.8%から21.2%へと減少しており、今後のイベントへの参加意思は、45.2%から54.8%へと増加していることが明らかになる等、ある程度のイベントの目的が達成したと言えます。また、来年度も継続的な活動へとつなげていきたいと考えています。

4. 宇部のいいトコ写真展(平成29年10月22日~11月25日)

宇部市では、市民が本市の魅力に誇りと、本市に対する愛着心を持ち、市民がまちづくりに積極的に取り組む気運を高める、いわゆる「シビックプライド」の醸成を図る取り組み「宇部のこころプロジェクト」を市制施行100周年に向けて進めています。
YCCUは、宇部市が進めている、「宇部いいトコ100選」に協力・連携し、今年度「まちじゅうアートフェスタ」の期間中(平成29年10月22日~11月25日)にYCCUにて展示を行いました。

5.ソトノバアワード2017-地方賞受賞(平成29年11月)

ソト空間における日本代表のマガジンであるソトノバが主催したソトノバアワードに「宇部まちなかにぎわい拠点マネジメント」という題名で応募し、地方賞を受賞しました。

6.「屋台ラボ」・空き家リノベーションの設計及びデザイン支援(平成29年11月~平成30年2月)

中央町の空き家を利活用し、ハンドメイドショップや工房からなる新しい活動拠点が誕生します(平成30年4月21日(土曜日))。(株)にぎわい宇部に協力し空き家リノベーション事業の設計及びデザイン提案を行いました。また、屋台の制作やリノベーションDIYに協力しました。

7.Uサロンの実施

(第1回5月15日(月)、第2回7月3日(月)、第3回9月27日(水))
宇部(U)サロンは、まちの社交場として、地域の課題や最近の取り組み等について話したり、情報交換をしたり、する持ち寄り形式の交流会です。

8.中央町歩きマップの作成

宇部市民に多世代交流スペースを知ってもらう、また車が中心となっている中央町を歩いても楽しいまちにするための、第一ステップとして、中央町歩きマップを作成しました。このマップは、若者クリエイティブコンテナのHP等でダウンロードできるようになっています。ダウンロードは、こちら

9.中央町地区の通行量及び駐車場の稼働率調査

中心市街地の空洞化問題把握の一環として、中央町エリアの駐車場の現況と時間別の稼働率の調査を行いました。現地調査によると、現在中央町(1丁目・2丁目・3丁目)の駐車場総量は、100敷地・1596台(①コインパーキング総量10敷地・331台、②客用駐車場総量7敷地・115台、③月極駐車場総量83敷地・1150台)となっています。時間別の稼働率を調査するため、平日(2017年10月16日(月))と休日(10月21日(土))の朝8時~夜19時までの、11時間における各敷地の駐車台数の変化を整理しました(図参照)。

まず、全体駐車場の総量からみますと、週末にしてもピーク時間帯の19時の稼働率が44.7%に止まっており、5割を下回っていることが明らかとなりました。即ち、約3,000坪(約12㎡(駐車場の1台面積)×800台=約96,000㎡)がピークの時間帯でもあまり使われていない空間となっています。更にコインパーキングに絞った場合、週末ピーク時の稼働率は56.7%であり、特に17時以前は15%を下回っていることが明らかとなりました(図参照)。

このように地上駐車場の稼働率は、6割を下回る結果となっています。まちなかの再生や公共空間の利用促進のためには、残りの4割の使われていない空間に対する人々のアクティビティが発生する機能が求められています。例えば、地元の市場やマルシェなど時間帯に応じた駐車スペースの別用途への利活用等が考えられるでしょう。また、長期的には土地の活用促進に向けた取り組み等が必要になってくると思います。

10. まちなか再生ミーティングPartIIIの開催(4回)

平成29年度は、中央町地区をにぎわいのあるまちへ再生していくために、みんなで共有する①まちのビジョン(基本構想)と、それに基づく②社会実験のコンテンツを提案することを目的にまちなか再生ミーティングPartIIIを実施しました。提案した内容を基に、平成年度の社会実験につなげていく予定です。

【シンクタンク機能】

1. 中央町回遊道路周辺エリアの空間デザイン・マネジメント手法の提案

-モザイク(Mosaic) システム-

宇部市中央町の低・未利用地を活用した賃貸住宅システムを提案しました。

YCCUでは、これまで中央町の空き家・空き地・駐車場稼働率・建物用途など調査を行ってきました。空き地・空き家、そして地上駐車場は、モザイク状に拡散し、市街地が低密度で衰退を招いています。しかし、芝生広場をはじめとし、低未利用地を活用した暫定利用によるまちなかの賑わいを取り戻すための空間が計画されている状況にあり、低未利用地はポテンシャルと捉えることができるのではないかと考えました。

そこで、本提案では
1)街中居住による活性化を図るため、空き地に新規賃貸住宅機能を、
2)生活にバリエーションを与え、地域交流を促すため、空き家に多様な生活機能を、
3)稼働率の低い駐車場を様々なアクティビティがうまれるオープンスペース機能を、
充填させ、中央町エリア(中心市街地)の賑わい再生を計画しています。また、住民が施設の運営・管理を担うことで、経済活動を促進し、付加価値を生み出すような事業スキームも提案しました。

こういった提案は、第7回大東建託のコンペで学生特別賞と連(モクチン企画)さんの審査員特別賞を頂きました。

2. 平和通り社会実験ストリートシーツ

-出張芝生-

H29年度(第1期)の中央町の駐車場調査から駐車場の4割が活用されてないことが明らかになりました。そこで利用されていない空間を人が心地よく暮らすための"場所"へ転換し、新たな芝生広場の設置の検討として社会実験を行いました。特に今回は、宇部新川駅からつながる「平和通り」の歩行者天国(平成30年10月14日WAKUWAKUフェスタ)に合わせて、路上駐車スペースを活用して実験を行いました。

人がどのようにその空間で過ごすかを調べ、人が溜まりたくなる空間づくりのヒントを得ることが目的です。今回は①道路空間の活用②滞留性③活用プログラム④休憩施設の快適性⑤活用に適した設置物のデザイン・安全性⑥子供向け遊具のデザイン・素材・安全性の6項目の検証を行いました。

3. 宇部中央町エリアの模型作り

-UBE map-

UBE mapは、芝生広場のイベントに合わせてYCCUでも何かブースを出せないかというところから企画されました。宇部のまちづくりを考えていく中で宇部の模型をなしに考えていいのか、私たちの知らない宇部の魅力を子供たち、主婦、高齢者、この町で働く方など老若男女あらゆる目線で一緒になってまちの魅力を発見していけないかということでUBE mapを制作することが決まりました。

内容
1.子供たちと一緒に宇部中心市街地の周辺模型を作って、一緒にモノづくりをしながら、 私たちの住む宇部のまちを知ろう。
2.完成した宇部模型に自分が知ってること考えてること感じてることを地図に加えてい ってもらい、このまちの住民と一緒になって宇部を再発見するUBEマップを作る。
材料:スタイロフォーム、ジェッソ、スチノリ

4. しばふ広場上の「うべんち」ファニチャーのデザイン

前年度の回遊道路の学生提案の中で提案された「うべんち」を実際に計画・施工することとなり、実施設計に向けたデザイン検討、予算調整を行いました。宇部市中央町地区にあるしばふ広場の新たなシンボルとなり、滞留空間となるストリートファニチャーを計画しています。現在実施設計に向けて、宇部市の行政や地元の鉄骨や木材を扱う専門家たちにヒアリングし、具体的な資材の検討や予算の見積もり等を協議しています。

【プロモーション機能】

5. しばふ広場集客イベントの実施

多世代交流スペースを宇部市民に知ってもらい、更に賑わいを創出するために、しばふ広場を活用した集客イベントを3 回(第1 回:6 月9 日(土)/第2 回:7 月15 日(日)/第3 回:8 月18 日(土))実施しました。また、他の集客イベント(5 月27 日(日)/7 月22 日(日))にも協力を行い、子ども向けのイベント(模型作りなど)を実施しました。

<第 1 回:6 月9 日(土曜日)>

まちなかイベント実行員会主催、若者クリエイティブコンテナ・ガイアエグザクション・360°ImageWorksによる共催のもと、ラグジュアリービアガーデン2018が開催されました。YCCUでは、設営の準備から片付けなど運営の補助を行いました。さらに、あらかじめ実施していた宇部の模型作りの成果であるUBE MAPを展示し、市民の方々と意見交換を行い、今後の多世代交流スペース芝生広場のあり方について検討しました。また、コンテナを「キッズスペース」として開放し、大人が安心してビアガーデンを楽しめるような環境づくりを行いました。

<第 2 回:8 月18 日(土曜日)>

大好評であった前回(6 月9日)に引き続き、ラグジュアリービアガーデン2018が開催されました。YCCUも前回同様運営の補助を行いました。さらに、イベントをより盛り上げるため出店し、おつまみの提供も行いました。また、昭和女子屋台ラボといった、地域住民による創作物の出店や銀天街にあるダンススタジオによるダンスショーなど、住民がプレイヤーとしてイベントに参加する機会を設け、地域が一緒になって交流できる場を創っています。

6/9のイベント
6/9のイベント
8/18のイベント
8/18のイベント

6. 山口大学オープンキャンパスでの展示

8月3日に山口大学工学部常盤キャンパスにて、オープンキャンパスが行われました。常盤キャンパスには約1,000人の方が来場し、感性デザイン工学科を含め、7学科の概要説明や、入試相談等、様々な企画が行われた。その中で、YCCUは、『地域と連携した学生主導のまちづくり』について展示を行いました。

7. 中央街区公園上のパブリックビューイングの実施

宇部市銀天街の中央街区公園(わいわいぱぁ~く)にて、レノファ山口パブリックビューイングを開催しています。YCCUは、地元のまちづくり団体である「宇部未来会議」と「㈱にぎわい宇部」と協力しながら、設営など、運営を行っています。レノファ山口のアウェー戦を観戦しようと、多くのサポーターや地域の方々にお越しいただき、大盛り上がりを見せています。サッカーによる熱気で、市街地に賑わいが取り戻されたようなイベントとなっています。

【プラットフォーム機能】

8. Uサロンの実施

<第 1 回>

2018年6月1日に、第1回Uサロンを開催した。今回は2部構成のプログラムとして、第1部では、YCCUメンバー(松尾・松葉)から2017年度のYCCU活動報告を行いました。第2部では、ゲスト講師として地域計画連合山口事務所長である田嶋麻美さんをお招きし、「住みよいまち・住み続けたいまち」についてお話を伺いました。まちづくり活動がどのように行われていくのか、山口市での活動を用いて説明して頂きました。

<第 2 回>

第2回Uサロン

第2回Uサロンは、2018年7月31日に開催されました。今回は、山口大学の建築学生とその指導担当教員である岡松教授をゲストに迎え、宇部の敷地を対象として取り組まれている設計課題を題材として、中央町エリアについての情報を共有し、まちなかについて議論するきっかけづくりを目的として行いました。課題は「『地域コミュニティ施設』ー宇部市における市民活動の拠点をつくるー」というテーマによって感性デザイン工学科4年生6名が3チームに分かれて取り組みました。対象敷地はシンボルロードから芝生広場にかけて2か所と土地区画整理事業第1地区に1か所の計3か所とし、中央町がもつ可能性を引き出すことが期待されました。およそ2か月間、各チームは構想を進め、200分の1の模型とプレゼン資料等を制作し、講評会に臨みました。YCCUは、事前準備として、フライヤーの作成とSNSでの周知をはじめ、当日の会場設営と記録を担当しました。

当日は、約50名の地元住民と行政の方々が集まり、以前YCCUで制作した中央町エリアの敷地模型と各プランの模型を囲むなか、活発な議論が行われました。3つのプランにおいて、「見せる」、「育む」といった共通のキーワードがあがり、今後のまちなかで展開するうえでの手がかりを得ることができました。

対象敷地
Bチーム学生Iくんの発表の様子
A うべにぎわいHUB
B まちをつなぐ文化拠点
C 芸術ではぐくむCivic Pride

<第 3 回>

第3回Uサロン

第3回Uサロンは、2019年3月27日に開催されました。会場は、まだ芝生広場で行うには寒いということで2018年夏に設立されました宇部市の起業・創業の窓口「UBE START UP」のラウンジにて行いました。
今回は宮崎県日南市油津商店街にて、中心人物として活躍されています田鹿 倫基(たじか ともき)さんにご登壇いただきました。日南市のマーケティング専門官として地域マーケティング事業を行ってきた田鹿さんより、経済・マーケティングの観点から商店街の再生についてお話を伺いました。普段、建築や都市計画の面から宇部の商店街を考えている私たちに足りない、経済・マーケティングのお話を聞くことができ、とても勉強になりました。

9. 日常劇場

<出張芝生Part2>

2018年11月18日に銀天街、多世代交流スペースで開催されたスペインフィエスタにて、しばふ広場に隣接している空き地を活用した「出張芝生」を設置。宇部市のイベント「WAKUWAKUフェスタ」(2018年10月14日(日))に併せて行った社会実験「ストリートシーツ」と同様に、人工芝の上にクッションやハンモック、また卓球台や黒板などの様々な遊具を用意しました。

<UBEビエンナーレ「日常劇場 All the world’s a stage」>

2018年11月18日に開催されたUBEビエンナーレAIRプログラム・プロジェクト型(中心市街地)葛谷春光堂「日常劇場 All the world’s a stage」に使われる小道具及び役者として参加協力しました。この作品は「街の人と協力して作る参加型ロールプレイ市街劇」をコンセプトに、宇部市中央町銀天街を舞台にして、実際にこの街で暮らす方々が語ってくださったエピソードや記憶を再現するシナリオとなっています。撮影された動画は、劇の舞台となった中央町の各地に設置されたQRコードを読み込むことで再生でき、誰でも閲覧可能となっています。

10. 官民ボーダレス・まちづくりミーティング(都市再生推進法人等の会議)の開催

国土交通省・全国エリアマネジメントネットワーク主催「変えよう!マインド 集まれ!まちの担い手〜官民ボーダーレス まちづくりミーティング」。全国4つのサテライト会場の一つとして宇部市の若者クリエイティブコンテナ(YCCU)が選ばれ、東京会場を中心とし、宇部のほか、札幌と福井をサテライト会場で4時間に及ぶ生中継エリマネ会議が行われました。この会議では、「民」(民間企業)×「官」(行政)×「学」(大学)といった異なる立場で活躍する人たちの声を聴き、まちづくり(エリアマネジメント)について、みんなで考えるきっかけをつくり、そのヒントを得ることが目的でした。

登場ゲストの活動紹介、各地域の事例を題材として、熱い議論が行われ、「都市経営」といった少し難しい話まで踏み込むなか、最大のキーワードは「変わり者」でした。何事も「まずやってみよう」という気持ちが大切で、誰もが失敗を恐れて立ち止まるなかを突き進む「変わり者」が火種をつくれば、その熱意は周りに伝染して、ありふれた日常も何となくいい日に感じるのではないでしょうか。皆さん!ご一緒にまちづくりやって行きましょう!